どんなに過酷でも美意識は高い

クリニックや病院でも患者の多様なニーズに対応できるように、それぞれのクリニックや病院が、自分が得意だとされる分野に特化した看護師を雇い、一人でも多くの患者を救えるように尽力していることがうかがえてきます。

命を救ってほしいという患者がおられる一方で、肌のトラブルで悩んでいる患者のために看護をしていこうとする看護師もおられて、肌に関して敏感な患者の中には、「こんな肌をさらすことになるのならばいっそのこと死んでしまいたいと思っていたけれど、あなたが私の肌のトラブルから解放してくれるなら、この症状を無くすためにあなたに任せてみようかな」とおっしゃる患者の意見が聞かれると思うのです。

女性の方は、一般的に自分の外見を重視する傾向が強いのだと考えられて、髪の質や顔、ひいては先ほどの肌に至るまで改善してほしいという意見を挙げるとなるときりがないくらいです。そうした気持ちが生まれてくるのは何と言っても異性にモテたいという気持ちがあるからなのではないでしょうか。磨かれた外見によって自分に言い寄る男たちを、さも「あなたのような男じゃ、到底、私のように洗練された美しさのお眼鏡に敵わないのよ、諦めなさい」といったいかにも自分に声をかけてきた男性の方を軽くあしらうかのような振る舞いをすることを夢見ているかのように、日々自分の美しさに磨きをかけているような気がしてくるのです。

やはり、自分の美しさを武器にして卓越された存在になることで、優越感を味わいたいという欲求があるからにほかならないと思うのです。極端な話になると、「オーホッホッホ、この私の美貌に見とれて私に近づいてくる男どもが滑稽でたまらないわ、この私と親しくなりたいのならば、私の靴を舐めてからにしなさい」といった、すでに自分の美しさに心が支配されているかのような発言をされる女性の方がおられるのも事実なのかもしれません…。